茨城県では、本年度2回目となるC級コーチ資格取得講習会を、会場となった水戸農業高等学校と小園井裕一氏(会場校顧問・助手)の協力により、集合講習として、昼休みを挟み9:00から16:30まで19名の参加者で行いました。
小学生のミニラグビー指導者から、強豪大学やトップイースト所属のコーチまで様々なカテゴリーのコーチが一堂に会しての講習で「様々なラグビー関係者と交流が持てたことが良かった」と参加者からも声があがりました。
午前中は、コーチングアプローチやコーチングプロセスなど、座学でコーチングの基本を学びました。受講者同士がお互いに自分の考えを発信し、他者の考えを知る機会を多く設けたことで、双方向で対話することを中心とした主体的な学びとなっていました。
午前中の最後には1グループ4名×5グループとなって役割分担し、午後の実技の計画を立てました。各グループとも異なったカテゴリーの指導者が一緒になるようグループ構成をしたため、練習計画立案の際にも、相互に学び合い、交流が進んだ様子でした。
午後の実技では、午前中に学んだ攻防の原則をもとに実際の練習に落とし込み、慣れないオープンクエスチョンにも苦戦したりして様々なコーチングアプローチを使い分けながらも、プレーヤーセンタードのコーチングスタイルを意識して全員が取り組みました。
最後にもう一度、講義の部屋に戻って、コアバリューやフィロソフィーを確認しました。受講者からは「カオスを恐れない、というのは良い気づきでした」「学ぶことをやめたら、教えることをやめなければならない……というのは耳が痛いです」「双方向で良い講習会でした」「実技講習が一番役に立ちました」などの感想があり、エデュケーターとしても受講者の取り組みからから得る学びの多い講習会でした。
受講者の皆さまが、このC級コーチ講習会で学んだことをきっかけに、さらに現場で実践を積み重ねていき、各カテゴリーにおいてプレーヤーセンタードのコーチングを更にブラッシュアップしていってくださることを期待しています。
実施日:2023年12月9日(土)
開催場所:茨城県立水戸農業高等学校
エデュケーター:菅井 洋実
助手:小園井 裕一